北アルプス・白馬岳。大雪渓、稜線歩き、そして下山後の温泉まで、変化に富んだルートを2日間かけて歩いてきました。天候に恵まれるか直前まで不安でしたが、結果的に忘れられない2日間となった登山の記録です。
ルート概要
- 1日目:猿倉登山口(6:30頃出発)→ 白馬尻小屋 → 白馬大雪渓 → 避難小屋 → 白馬岳頂上宿舎 → 白馬山荘(14:30頃到着・泊)
- 2日目:白馬山荘(5:30出発)→ 白馬岳山頂 → 小蓮華山 → 白馬大池 → 蓮華温泉ロッジ(12:30頃ゴール)
猿倉から蓮華温泉へと抜けるルートです。決して初心者が気軽に挑めるコースではありませんが、全体を通して見ると比較的歩きやすい部類に入るように感じました。
1日目:大雪渓を越えて白馬山荘へ
猿倉登山口を6時30分頃に出発。白馬尻小屋が最後のトイレスポットとなるため、ここで済ませておくのがおすすめです。この先しばらくトイレはありません。
白馬大雪渓には何度も経験のある同行者がいたのですが、その方いわく「雪渓に降りるまでの距離がだいぶ長くなっている」とのこと。最近の猛暑の影響でしょうか…。夏の涼しくて気持ちいい登山ができなくなってしまったら悲しいです…。
雪渓では、軽装やノーアイゼンで挑んでいる登山者をちらほら見かけました。すれ違うだけでこちらが怖くなるほどで、正直かなり危険だと感じます。もし滑落して他の登山者を巻き込んでしまえば大事故につながりかねません。雪渓を歩く際は、必ずアイゼンを装着することを強くおすすめします。
避難小屋を過ぎるとラストスパート。登山道自体は少しきつめになりますが、両脇に広がるお花畑に励まされながら登り切ることができました。白馬山荘には14:30頃到着。チェックインを済ませ、荷物を置いたらキンキンの生ビールで乾杯!疲れた体に幸福が染み渡る瞬間でした。
売店では可愛いオリジナルグッズが色々売られていて、少しでも荷物を軽くしたい登山なのに、ついつい買い物をして荷物を増やしてしまいました…。思い出の重さということにします。
天候について
この日は霧時々晴れ。絶景とまではいきませんでしたが、気温は涼しめで登りやすい一日でした。とはいえ大雪渓を越えての登りはやはり体力を使うもので、汗だくになりながらの行程でした。
白馬山荘に到着して休んでいると、夕方には天気が好転。剱岳がうっすらと見えるサンセットを堪能できました。さらに8月1日・2日は星空鑑賞会が開催されており、満天の星空を眺めながら解説を受けるという贅沢な時間も。生まれて初めて天の川を目にすることができ、最高の一日となりました。


直前まで天気に悩まされていましたが、天気予報を信じて登って本当に良かったです。聞けば7月24日以来の晴天とのことで、運が良かったようです。
翌朝はご来光を眺めながら朝食弁当を、という計画でしたが、あいにくの曇天。風もやや強い中、朝食をぱくついて出発しました。一瞬、雷鳥の見送りもありました。もっと近くでゆっくり見たかったです…。
2日目:稜線歩きから樹林帯、そして温泉へ
2日目はほとんどが稜線歩き。5:30に白馬山荘を出発。晴れていれば絶景の連続だったはずですが、この日は残念ながらガスが強め。それでもうっすらと見える北アルプスの山並みに、感動の連続でした。


白馬岳山頂、小蓮華山を経て、白馬大池でしばらくのんびり過ごしてからラストスパート。白馬大池山荘が復路最後のトイレスポットです。新潟県側に入ると一気に風景が変わり、樹林帯の道に入ります。湿度も高く、木の根がボコボコと露出し、石も滑りやすい状態。登山終盤にこの道が数時間続き、最後の方は汗と泥でぐったりでした。
ただただ足を前に出すことだけに集中していると、木々の間から蓮華温泉ロッジの赤い屋根が見えてきます。12:30頃、水を得た魚のようにロッジへ駆け込み、コーラを流し込んでから温泉へダイブ。
白馬山荘では入浴ができないため、2日分の汗を流す瞬間の気持ち良さは格別でした。くたくたに使い切った体に温泉が染み渡り、それまでの疲労が一気に吹き飛んでいくのを感じます。こうして記憶がリセットされてしまうのが登山の恐ろしいところでもありますが、下山後の温泉の心地よさは何物にも代えがたいものでした。
食堂で提供されているスイカがまた一段と美味しく、大満足の夏の休日を過ごしました。

まとめ
雨に降られることもなく、夏の白馬岳を存分に楽しめた2日間でした。大雪渓や稜線歩きなど変化に富んだ景観に加え、下山後は温泉で締めくくれるという点で、満足度の高いルートだったと思います。ただし決して山経験のない人が気軽に登れるコースではないため、装備と準備は万全にして臨んでいただきたいところです。
装備リスト
着替え
- Tシャツ ×2
- ズボン ×1
- 下着 ×2
- 靴下 ×3
防寒着
- ダウン(MAMMUT ドライダウン)上のみ
- ベースレイヤー上下 ×1(MILLET ワッフルウール)
特別装備
- 軽アイゼン 6本爪
- トレッキングポール
- 膝サポーター
- 作業用手袋
- ポータブルリュック 19L ×1
飲食料
- 水筒 1L ×1
- 水筒 750ml ×1
- おにぎり ×3
- 冷凍バナナ 1本分
- 塩分タブレット
- 雨
- ウィダーイン ×1
- アリナミンゼリー ×1
- 干し梅 1袋
- 他お菓子類
アメニティ類
- メイク落とし(ビオレ クリアふきとりシート)
- ボディシート(Ag24 クリアシャワーシート n 無香性 10枚)
- 歯ブラシ、歯磨き粉、フロス
- クレンジングオイル
- シャンプー、コンディショナー
- 化粧水(いずれも無印良品の旅行用サイズ)
薬類
- 常備薬(下痢止め、痛み止め)
- 絆創膏
その他
- インナーシーツ ×1
※あくまで参考までに。自分のコンディションや体力をよく考慮して持ち物を選びましょう。
